亡き父が自慢していたα7000

父は私が幼稚園の頃、お遊戯会を撮影しようと田無のカメラ屋でミノルタα7000を買いました。世界初のオートフォーカスで父が後世自慢していました。私が高校生時代に写真部に入るとα7000をレンズ一本と一緒に私にくれました。ズームレンズで広角から中望遠までの当時高倍率のレンズでした(多分ミノルタAF28-135mm f4-4.5 当時は高倍率ズームで価値が有ったみたいです。)。私がα7000で川越を撮影すると焦げ臭い臭いと共にオートフォーカスが動かなくなりました。カメラを安定させようと壁の上にカメラを乗せ撮影したからです。ミノルタαはフォーカス時にピントリングが回転します。その回転に負荷をかけてしまいカメラボディ内のピントリングを回転させるモーターが焼けたのです。修理に出しましたが高額で新しいカメラが買えると修理はしませんでした。その後私はEOS10にシグマの28-70mm f2.8と望遠のセットをアイワールドで安く買い使用しました。α7000は動かず置かれる事になりました。α7000はプラスチックで劣化しグリップ部は白く硬くなり自然に割れて粉を吹き保存不可能になり捨てる事になりましたミノルタのレンズも売って手放しました。父は生前最後までα7000は世界初で価値が有る物と勘違いをしていましたがプラスチック製カメラの最後の結末は劣化してしまいカメラの機能を失ってしまいます。

今α7000で残るのは細いストラップの首を和らげるゴムのクッションをミノルタオートコードIIIのストラップに取り付けているだけです。私は再びミノルタレンズの良さを再認識しようとX-700、α7フィルムカメラでMC、MD、αレンズを買い集めています。プラスチックで劣化が激しく美品は中々出ませんが安価でレンズ内が綺麗な物をを発見出来ます。(ミノルタカメラは使い捨てと覚悟しています。修理は不能と考えています。プラスチック製カメラの定めです。)本当はαのGレンズ、TC-1 Gロッコールを買いたいがGレンズの美品だけは未だに高価です。安価の単焦点でミノルタのレンズの描写研究を進めております。私が持っているミノルタA1はGレンズです。(今は安くなっています。)ミノルタのファインダーはスフェリカルアキュートマットでハッセルにも提供していてピントの山が見易く明るい素晴らしい技術を持っていました。レンズもボケ味は評判で良い物を作っていました。ミノルタは海外に人気が有った様で海外向けに安い商品展開をしてしまいました。コストを下げレンズもカメラボディも外観はプラスチックにしてしまいプロには余り受けが良く無かった様です。しかし中身はニコン、キヤノンに負けない物が有りました。今再度ミノルタを研究しています。

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