ウルトロン 買っちゃいました。 第七夜

今日はモノクロ銀塩プリントを観て少しウルトロンから離れた話になります。最近はサロンなど写真展に行くとモノクロプリントの方未だ未だいます。しかし作家さんにインクジェットですか?と聞くとインクジェットですと答える人の割合が大きいです。確かデティールが綺麗でインクジェットか銀塩か見分けが難しいです。しかし今日の写真展で再確認が出来ました。黒の中の黒が有る。黒の階調が滑らか。黒の締まりが有る。黒に銀塩の輝きが有る。私がなんとなく感じたものですが実際にデジタルと銀塩の違いは本当は何処に有るのか解りません。デジタルが綺麗、銀塩が綺麗では無いようが気がします。デジタル、銀塩と同じ写真ですが表現方法の違いと考えるのが、私の考えです。絵を見ると水墨画、油絵の具、水彩画とモノクロの絵を描くには色々な方法が有ります。デジタルが良い、銀塩が良い、では無く被写体に合わせ表現方法を変えるのが共存の新しい写真ではないでしょうか?

ウルトロン、只今カラーネガでお試し中。デジタルなら速報でレンズ性能を見る事が出来ます。しかし銀塩カラー、銀塩モノクロ、デジタルカラーなど様々な条件でレンズ性能を試してみたいです。もう暫くお待ちください。

「マスター・プリンター斎藤寿雄」展

JCIIフォトサロンへ行きました。「マスター・プリンター斎藤寿雄」展を観に行き、斎藤寿雄氏+土田ヒロミ氏講演会を聞きました。四十二名の写真作家の銀塩プリントを見る事が出来ました。どれも素晴らしいモノクロ銀塩プリント、何も言うことが出来ない写真展でした。写真作家の前に、プリンターの名前が来る写真展は他では観れないと思います。斎藤寿雄氏は日本でも数少ないモノクロ銀塩プリンターで有ります。有限会社フォトグラファーズ・ラボラトリーの那須川富美男氏にも会える事が出来ました。私は少ない期間でしたが御二人のプリンターにお世話になり今でも尊敬しております。今日は名作を見る事が出来、貴重なお話を聞け有難い日でした。私も少しでも近づけるよう素晴らしい作品を観てプリントを鍛えようと思いました。

斎藤さんの暗室の壁に取付けられた暗室時計。銀一で売られていたの欲しかったな。もう手に入らない。ニコンの引伸機も展示されていました。二十年前に斎藤さんの暗室に入れたのが懐かしかったです。