横山大観展が凄い

東京国立近代美術館に行きました。「生誕百五十年 横山大観展」です。今日は最終日。少し混雑していました。全てが凄い言葉に出来ない程でした。中でも「生々流転」が。間近で観るのに三十分ほど待ちました。四十メートルの水墨画の画巻。黒と白の世界で様々な表現が現れていました。流れるような物語が四十メートルで展開されます。早朝の朝の山から春の山桜、猿が出てきて渓谷の川、山郷が出てきて松の山並み、輝く川波に夏の柳、夕立のように暗い雨、夕暮れの街、漁から帰る人々、暗い海に出て島、岩に鳥が寝み、暗闇の海を漂い、海は蒸発し夜の雲になり、龍が昇る、そして一滴の水に帰る。水の流れ、季節、天気、時間。感動しました。凄いものを観てしまった。今日観たものを写真に生かしたいです。